…なーんて、哲学的な話から入ってしまいましたが、
きっとそうなんだと思います。
何も「世界を救う!」なんていう、壮大なお役立ちではなくとも、
隣にいる1人を笑顔にするだけでも、役に立っていると思います。
最近、わりとお歳の方…と言っても、50代後半から60代の方ですが、
いわゆる団塊世代前後の男性が、ひとりで来店される機会が多くなりました。
そうして、「冬物をまったく持っていないから、一式選んでほしい」と
おっしゃるのです。
そういうリクエストは張り切っちゃいますよ〜!
商売的に…というより、最初から任せていただいたほうが、
当店のモットーの1つにもなっている、
「無駄な買い物をさせない」を遂行しやすいからです。
バラバラに買い物をされる方って、
ヘタをするとコーディネートがちぐはぐになりがちです。
青いヘルメットを持っているのに、真っ赤なジャケットを買ったり、
そこに黄色いシューズなんてもってきたら、ひとり信号機になっちゃいます。
できるだけ初期の段階から、当店でお買い物をしていただければ、
「先日は赤いジャケットを買っていただいたから、
シューズカバーは、この赤いラインが入っているのはどうですか?」と
アドバイスすることもできます。
初めて来られた方でも、こちらとしっかり会話をして下さる方であれば、
「持っている自転車はどこのブランドですか?」
「ヘルメットの色は? シューズは?」などお聞きして、
オススメするようにはしています。
でも、最初から「頼む」と言われると、
トータルコーディネートがバッチリできますよね。
この前いらした方は、「僕はどれがいいかわからないから、
カッコイイと思うモノを選んでほしい」とおっしゃって、
たぶん3時間ぐらい、アレコレ選んでは試着してもらって、
ご本人にも「カッコイイ!」と言ってもらえるものを揃えることができました。
また別の方は、最初はレーシーなジャージを選ばれていたのですが、
聞けばフレームはクロモリの代表格とも言えるクラシックなもの。
「じゃあ、もっとレトロな雰囲気はどうですか?」と
少しカジュアルなモノをオススメしたら、
結局、そっちのラインでバッチリとコーディネートできました。
きっとその方には、レトロなコーディネートの選択肢がなかったんでしょうね。
決して押し売りはしませんし、
コーディネートのあと予算オーバーに気がつけば
遠慮なく言ってもらえればと思います。
男性だと女性の私に言いにくいかもしれませんが、
遠慮して言い出せないのではないかと、逆にこっちが気を使ってしまいます。
とにかく当店は「会話」です。
ジャージを買うときだって、自転車店のように
「いつもどれくらい乗りますか」と聞きます。
その距離でシビアに乗られる方かどうか、なんとなく判断できますから。
シビアな方ならタイトでレーシーなジャージをオススメするんですよ。
ほとんどの方が「100kmくらい」と答えられますけどね(^_^;)
トータルコーディネート大歓迎!
張り切ってお待ちしております〜
